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2006.12.07
ドクターコラム

尿失禁
尿が漏れて日常生活が制限されて困ることを専門的には 尿失禁といいます。
尿失禁には様々なものがあり、症状や検査からどのような尿失禁かを見極め、 病状に応じた治療が必要になります。
 
尿失禁の代表的なものは… drコラム・尿失禁
腹圧性尿失禁 お腹に力が入ったときにもれる
切迫性尿失禁 急に尿意がでてトイレに間に合わない
混合性尿失禁 腹圧性と切迫性尿失禁がどちらもある
溢流性尿失禁 膀胱に尿が充満してもれる
機能性尿失禁 歩行障害や認知症でトイレに間に合わない

があります。

最も多い腹圧性尿失禁 と  切迫性尿失禁 の症状と当院での検査治療法について説明します。

 
腹圧性尿失禁
質問 どんな尿失禁なの?
答え
女性に多い尿失禁です。
お腹に力が入ったときに漏れる。
寝ているときは大丈夫だけど、起き上がった時にもれる。
くしゃみや咳をした時にもれる。
運動をした時にもれる。
などの症状があります。
質問 なぜ起こるの?
答え
・妊娠 ・出産 ・肥満 ・加齢 ・閉経
これらによって尿道を支える組織が弱くなると起こります。
質問 どんな検査をするの?
答え
症状を聞きます。
検尿、エコー
他の病気がないかの確認のため全例おこないます

以下の検査は必要に応じて行います。
尿流検査、残尿測定
排尿してもらい尿の勢いを調べます。
パッドテスト
決まった動きをしてもらいパッドに漏れた重量を測定します。
チェーン膀胱造影
膀胱に造影剤を入れて写真を撮ります。
診察
外陰部の診察、膀胱に水を貯めて尿がもれるか確認します。
排尿記録
自宅で排尿した時間と量を測定し記入してもらいます。
質問 治療はどうするの?
答え 検査の結果、腹圧性尿失禁の程度により治療法を選びます。
@ 骨盤底筋体操
  膣やお尻の穴を締める運動を行います。
尿道周囲の筋肉を鍛えて尿漏れを軽くする方法です。
当院ではパンフレットをお渡しし、指導をおこなっています。
A 内服薬
B 手術
 
コラーゲン注入
尿道からカメラを入れて尿道周囲にコラーゲンを注入し、 漏れを軽くする方法です。
お腹に傷がつかず、体の負担が少ない治療ですが、 治療効果がやや弱く繰り返し治療を行う場合があります。
  
TVT手術
現在尿失禁の手術として広く普及している方法です。
治療の効果は、今までの手術法の中では最もすぐれています。
膣と下腹部に1cm程の切開をし、 尿道の裏にテープを通し尿道を支えて強くする方法です。
TVTイメージ

 
切迫性尿失禁
質問 どんな尿失禁なの?
答え
尿意があると我慢できずにもれる。
突然トイレに行きたくなりもれる。
水に触れたり、水の音を聞くともれる。
などの症状があります。
質問 なぜ起こるの?
答え
膀胱炎、膀胱結石、膀胱癌、 前立腺肥大症などの病気
脳や脊髄のトラブル (脳出血、脳梗塞、脊椎症)
原因不明のもの (これが意外と多いです)
これらにより膀胱が不安定になると起こります。
質問 どんな検査をするの?


hainyoukiroku
質問
症状を聞きます。
検尿、エコー、残尿測定
原因となる病気がないか調べます。

以下の検査は必要に応じて行います。
尿流検査
排尿してもらい尿の勢いを調べます。
排尿記録
自宅で排尿した時間と量を測定し 記入してもらいます
膀胱内圧測定
膀胱に空気を入れて膀胱を膨らまして 膀胱の圧力を測定する検査です
質問 治療はどうするの?
答え
原因がはっきりしている場合
  (膀胱炎や前立腺肥大症など)それぞれの病気の治療を行います
原因がはっきりしない場合や脳や脊髄が原因の場合
 
 ・  内服薬が治療の中心です。
 ・  膀胱訓練(排尿の間隔を徐々に延ばし膀胱を大きくする) や飲水制限などの生活指導が有効な場合もあります。)
当院では以上の検査と治療を患者さんと相談のうえ行います。
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